1. Emperor Gomizunoo's Salon and the Progress of its Gardens
2. The Imperial Garden Culture after Former Emperor Gomizunoo's Salon
3. 3)无上法院殿御日記:(以下,『日記』):貞享5年(1688)3月23日条,『无上法院殿御日記』は,後水尾天皇第16皇女,品宮.常子内親王の日記である。自筆本は陽明文庫所蔵,全36冊,原題は「日々記」。東京大学史料編纂所にも写本があるが,本論では陽明文庫所蔵本を用いた。
4. 4)こういった人工物は「造り物」「細工物」「風流」などと呼ばれているが,本論では引用した史料の表記にならって「つくりもの」とした。
5. 5)「つくりもの」に関する研究は,美術史や工芸史を中心に「風流」や「かざり」なども含めて多彩に展開してきている。例えば,日高薫編(2004):「つくりもの」の総合的研究:国立歴史民俗博物館研究報告第114集,ポーラ文化研究所(1997):特集 つくりもの-半芸術または反芸術: <季刊>PANORAMIC MAGAZINE is (イズ)NO.78,佐野みどり(1997):風流 造形 物語 -日本美術の構造と様態:スカイドア,など,本論はこれらの先行研究から多くの知見を得た。