1. 1) 七海絵里香・大澤啓志・勝野武彦(2013):伊豆半島松崎町における桜葉畑景観の成立過程:ランドスケープ研究76(5),443-446
2. 2) 大澤啓志(2015):行方市北浦地区における在来植物の文化的利用を背景とするショウブ栽培に関する研究:農村計画学会誌34,291-296
3. 3) 宮内泰介(2009):半栽培の環境社会学:昭和堂,251pp
4. 4) 有岡利幸(2014):つばき油の文化史:雄山閣,257pp
5. 5) 例えば,有岡4)は『延喜式』(927)に主に西日本の各国の租税に椿油が挙げられていることを,野本26 )は寒冷な東北地方沿岸部に点々と椿山があるのは椿油の実用性により人が播種した可能性を指摘している。また,三河・遠江地方を対象に1680年代頃に記された農書『百姓伝記』に「椿を植る事:実を取,油の料に用る」27)とあり,自家消費用も含め各地で搾油が行われていたと言える。