1. 1) 吉澤弥生(2011).芸術は社会を変えるか?: 文化生産の社会学からの接近.青弓社.
2. 2) この傾向は文部科学省主導のプロジェクトに顕著に表れている.文部科学省は平成22年に 「コミュニケーション教育推進会議」 を設置し,文化庁は同年より 「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」 として芸術家等と教師の連携による芸術表現体験活動を取り入れたワークショップ型の授業の導入を始めている.
3. 3) NPO法人 「芸術家と子どもたち」 は日本におけるアートと教育をつなぐアウトリーチ活動の草分け的な存在であり,ここのコーディネートにより2000年から様々な領域の芸術家が授業を行っている.その授業の実践例のいくつかは次に紹介されている(刈宿俊文,佐伯胖,高木光太郎(2012).ワークショップと学び2 場作りとしてのまなび.東京大学出版.).
4. 4) ダンスワークショップにおける専門家の手法に焦点をあて,そこからダンス指導の手がかりを探る近年の研究として次の実践ノートが挙げられる(河合史菜,村田芳子(2015).ダンスワークショップにおける進行法−動きの方法「GAGA」 を中心に.舞踊教育学研究.16.17-24.).
5. 5) 尾竹永子(エイコ)と尾竹隆(コマ)によるダンスユニット,エイコ&コマは,米国の舞踊界で40年以上も極めて高い評価を受けてきたアーティストである.ダンスワークショップを行う役割は主にエイコが担っている.