1. 1) 2012年4月に「エコ環境とエネルギー」をテーマとした「低炭素都市と地域発展科学技術フォーラム」で,海綿都市の概念が初めて提案された。
2. 2) Alexander Simone・Mercer David (2007) : Internal migration in Victoria,Australia: testing the “sponge city” model : Urban Policy and Research 25(2), 229-255
3. 3) Yu Kongjian・Li Dihua (2003) : The Road to Urban Landscape : A Discussion with Mayors : Beijing China Building Industry Press, 149-153 (in Chinese)
4. 4) 2014年10月に,中国住房城郷建設部を公布した「海綿都市建設技術指南—低影響開発雨水システム構築(試行)」の中に海綿都市の概念,建設の方針・内容・方法および計画・設計・施工・維持管理などの要求を明確にしており,中国の海綿都市の計画・建設のために基盤を築いている。
5. 5) 試行都市の選定経緯・基準:中央財政支援の海綿都市建設の試行都市は二回の競争性の事業選考を経て,2015年4月に白城,鎮江,厦門など16都市が最初の試行都市とされ,2016年4月に上海,北京,天津など14都市が第2回目の海綿都市建設のパイロット事業実施都市に選定された。合計30都市で,中国の26省,自治区と直轄市が含まれる。 国レベルの試行都市の選定は,競争性のある審査方式を採用しており,中央政府での三部門(財政部,住建部,水利部)の委員が申請都市に対して資格審査を行い,公開答弁を組織しており,専門家を現場審査へ招聘し,現場で評価を行い,審査結果を発表し,上位にランクインした都市を選定している。