1. 1) 上原敬二(1970):樹木図説?第一巻?ソテツ科:加島書店,82pp,宮脇昭(1977):日本の亜熱帯の自然植生−沖縄諸島の自然植生:日本の植生:学研,162-167などでソテツの諸特徴がまとめられている。
2. 2) ソテツがどのように利用され,生活・文化と如何様に関わってきたのかについては,郷土史家,鹿児島・沖縄の各大学・研究機関による多数の研究蓄積がある。たとえば,昇曙夢(1949):大奄美史:奄美社,恵原義盛(1973):奄美生活誌:木耳社,上江州均(1987):南島の民俗文化−生活・祭り・技術の風景−:ひるぎ社,安渓遊地他(編)(2011):奄美沖縄?環境史史料集成:南方新社など。
3. 3) ソテツの植えられている畑は「ソテツバテ」と呼ばれている。なお,ソテツの実を採集する場をソテツバテと呼ぶ場合もある。もっとも生垣に用いられるソテツからも実を採取していたとのことであるので,ここでは,ソテツの植えられている畑を総称して「ソテツバテ」とする。
4. 4) なお,喜界島(耕地面積:21.5km2,耕地率:37.8%)とほぼ同等であり,与論島はそれぞれ10.6km2,51.7%である。これらの情報は,鹿児島県ホームページの「管内の市町村別耕地面積」(www.pref.kagoshima.jp/aq06/chiiki/oshima/sangyo/nougyou/jokyo/.html)によるものである。
5. 5) 農山漁村文化協会(1983):農務帳:日本農書全集34,のなかの「貯」記載の一部である。仲地哲夫らは本書の中で,「農務帳」に記載される内容を訳し,救荒植物としてのソテツ植樹の歴史を紹介している。