腸間膜内穿通した空腸憩室炎の1例(A case of non–surgical management of penetrated jejunal diverticulitis localized perforation)

Author:

大輔 室屋1,崇通 西田1,久陽 下河辺1,義人 和田1

Affiliation:

1. 戸畑共立病院外科(室屋⼤輔は,現在,北九州市立八幡病院救急科に在籍している。)(Department of Surgery, Tobata Kyoritsu Hospital)

Abstract

要旨症例は53歳の男性。昼食後に左側腹部痛が出現して救急外来を受診した。腹部は圧痛を認めるものの,筋性防御や反跳痛などの腹膜刺激症状は認めなかった。腹部CT検査で多発する小腸憩室を認め,一部の空腸憩室周囲の脂肪織濃度上昇と腸間膜内の憩室外にガス像を認めたため,空腸憩室炎の穿通と診断した。腹部所見が限局していたため抗菌薬による保存的加療を行い,第4病日に食事再開して症状増悪を認めず,第8病日に自宅退院した。空腸憩室炎は大腸憩室炎に比べて稀であるが穿孔症例の死亡率は高く,穿孔や膿瘍形成症例は手術を推奨されている。穿通や膿瘍形成が限局している空腸憩室穿孔症例において保存的加療の報告が少ないながら認められる。慎重な症例選択とCT検査による厳重な経過観察のもとで手術回避できる症例が存在することが示唆された1例を経験したため,文献的考察を加えて報告する。

Publisher

Wiley

Reference21 articles.

1. 腸間膜内穿通をきたした小腸憩室炎が保存的治療で軽快した1例;國司 洋佑;日消誌.,2020

2. 保存的治療で軽快した空腸憩室炎穿通による腹腔内膿瘍の1例,;大河原 一真;日臨外会誌.,2023

3. Jejunal diverticular disease complicated by enteroliths: Report of two different presentations

4. Not all diverticulites are colonic: small bowel diverticulitis - A systematic review

5. イレウスを繰り返した小腸憩室の1例;下田 篤史;尾道市病医誌.,2020

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