ツツガムシ病による敗血症性ショック, 血球貪食症候群に対し, ポリミキシンB固定化カラムによる直接血液灌流法, 血漿交換などの集学的治療を行った1例(A case of septic shock, hemophagocytic syndrome due to scrub typhus treated with polymyxin B immobilized fiber column direct hemoperfusion, plasma exchange)

Author:

真也 坂戸1,太 永嶋1,知也 松田1,元博 菊川1,修 藤崎1,保 後藤1,誠人 小林1

Affiliation:

1. 公立豊岡病院但馬救命救急センター(共著者の小林誠人,後藤保は,現在,鳥取県立中央病院に在籍している。)(Tajima Emergency Center, Toyooka Public Hospital)

Abstract

要旨症例は72歳の女性。発熱,体幹部紅斑と全身倦怠感を主訴に救急搬送され,原因不明の敗血症およびDICとしてICUに入院した。入院時のSOFA scoreは14点,APACHE II scoreは28点であった。入院後,虫刺症を疑う痂皮のpolymerase chain reaction(PCR)検査でツツガムシ病と確定診断した。入院後,重篤な敗血症性ショック状態となり,polymyxin B immobilized fiber column direct hemoperfusion(PMX–DHP)を導入した。また,血球貪食症候群(hemophagocytic syndrome: HPS)を合併し,ステロイドパルス療法,血漿交換(plasma exchange: PE)を施行した。これらの集学的治療により,循環動態,SOFA score,DIC scoreは改善傾向を示し,フェリチン,LDHといったHPSの治療マーカーも改善した。その後,徐々に全身状態は良好となり,49病日に転院した。ツツガムシ病は時に重篤化する。敗血症性ショック,ARDS,HPSを呈した場合,時期を逸さないPMX–DHP,PEといった集学的な治療が有効である可能性がある。

Publisher

Wiley

Reference15 articles.

1. わが国のツツガムシ病の発生状況—臨床所見—;小川 基彦;感染症誌,2001

2. つつが虫病・日本紅斑熱. 2006〜2009;IASR,2010

3. 敗血症性ショックに対するPMX治療の臨床評価方法;清水 智治;日アフェレシス会誌.,2014

4. Deficiency of peptidoglycan and lipopolysaccharide components in Rickettsia tsutsugamushi

5. 2-AGの吸着除去を指向したPMX-DHP治療;鹿瀬 陽一;エンドトキシン血症救命治療研会誌.,2005

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