ECMO導入時ガイドワイヤが皮下に迷入し待機的に除去を行った急性心筋炎の1小児例(Standby removal of a misplaced subcutaneous guidewire during induction of extracorporeal membrane oxygenation in a pediatric patient with acute myocarditis)

Author:

佑平 田村12,奈穂 西村1,伯彦 壷井1,健太郎 井手1,正太朗 松本1,明浩 藤野3,聡 中川1

Affiliation:

1. 国立成育医療研究センター集中治療科(Division of Critical Care Medicine, National Center for Child Health and Development)

2. 北里大学医学部小児科学(Division of Pediatrics, Kitasato University School of Medicine)

3. 国立成育医療研究センター小児外科(Division of Pediatric Surgery, National Center for Child Health and Development)

Abstract

要旨緊急でECMO導入が必要な場合,カニュレーションに伴う合併症を起こすことがある。症例は13歳の女児。急性心筋炎の疑いで,当院に転院した。転院後に無脈性心室頻脈となり,ECPRを開始した。右大腿動静脈から経皮的にカニューレの挿入を試みたが,挿入中にガイドワイヤが抜去困難となったため,左大腿動静脈にカットダウンにてカニューレを挿入しECMOを確立した。遺残したガイドワイヤは右鼠径部皮下で複雑なループを形成した後,血管内に入り,先端は上大静脈に到達していた。ガイドワイヤは牽引しても抜去できないため,出血性合併症のリスクを考慮し,待機時にガイドワイヤを抜去する方針とした。その後,心機能は改善し,入院8日目にECMOを離脱,ガイドワイヤの走行をCT検査で確認した後,入院11日目に外科的にガイドワイヤを除去した。とくに大きな合併症は認めず,ICUを退室した。ガイドワイヤ遺残などカニュレーションに伴う合併症が生じた場合,原疾患の病態および遺残したまま管理するリスクとECMO中の出血性合併症などのリスクを考慮し,安全に抜去できる時期と方法を考え抜去の戦略を立てることが重要である。

Publisher

Wiley

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